山陽新幹線を乗り倒して、山口県の果ての秘境駅を目指す。🚄🐡【WESTERポイント全線フリーきっぷの旅-第1夜-】🚉特牛駅・宇賀本郷駅

遂にこの時がやって来た。

『WESTERポイント全線フリーきっぷ』と言う名のどこでもドア切符の旅。

7月に『ひょうご夏の体験デジタルパス』たるものを使って、三日三晩WESTERポイントを錬金した私。

あの三日間の殆どは在来線で、尚且つ行動範囲も限られていた。

だが、今回は違う。

何てったってJR西日本管轄内の新幹線・特急乗り放題なのだから!!

と言う事で三日三晩、朝から晩まで縦横無尽に日帰り旅に出掛けます。

こんな経験、ロト7で10億円当てるなり、起業成功して秒で億を稼ぐなりしない限り、絶対に出来ませんからね。

きっとこの経験は今後の人生に置いて、絶大な効果を齎す事でしょう。

旅の行程はやっぱり二転三転しましたよ。

何なら一週間前にハチに刺されたので、余計に行程が滅茶苦茶になりましたもの。

でも、何だかんだ当初の計画とほぼ変わらなかったのですが。

 

DAY1:2024年9月10日(火)

さて、いよいよどこでもドア切符の旅が幕を開けます。

まずは始発の次である、ひかり号に乗ります。

ひかりと言っても、飛ばすのは新尾道駅と厚狭駅のみです。

なのでほぼこだまです。

ただ、その二駅を飛ばす事で、他の駅で停車する事が少なく済みます。

尾道好きの私にとっては解せないのですが。

まぁ、三原・新尾道・福山と三連単で集まっているので、間を飛ばされるのはしゃーないのでしょう。

そして、今回三日間で乗る新幹線・特急の指定席券をドドーンと出しました。

計18枚!!

Twitterでこの並べている写真を載せているのを見ていたけども、やはり凄いなこれ。

e5489で予約出来るのは9列車までだったので、それ以降はいちいちみどりの券売機で指定しなければなりません。

なので1日目の朝早ぅに来て、一気に指定していました。地味に大変ですこれ。

この厚みもまた凄いな。これでトランプの手札みたいに出来るわ。

 

そして最初の目的地に到着。

東広島駅です。

このひかり号、ほぼこだまとは言っても、広島駅までは即座に出発してくれるので、

その手前の東広島駅で降りる際に都合が良かったのです。

さて、駅前に出ようと思ったその前に、この25分後ぐらいに、

私が5歳の頃から愛して止まない500系がやって来るので待ち構える事に。

今回の3日間では500系に乗れそうにないので。

撮り鉄でも無いのに、こう言う事するのは初めてですね。

この500系は岡山駅発なので乗れませんでした。

やはりこの外観とフォルムは良いですね。私の中ではいつまでもアンタはのぞみだよ。

さて、こちらが東広島駅です。

ちなみに何故ここに降りたかったかと言うと、理由はただ一つ。

周りに特に何も無いから。

と言うと地元民に殴られますが。

だって在来線の最寄駅まで5km以上離れていますし、何よりも駅の裏側。

見てくださいよこれ。

圧倒的緑一色!!

駅の裏側に漂う終末感。

これが新幹線駅の周辺と思えますでしょうか??

なので、利用客数で言えば母数は多いでしょうが、新幹線駅にしては秘境駅だと思い、今回ここで降りました。

こんなの乗り放題やなしに、わざわざ途中で降りていたら、交通費嵩みますからね。

どこでもドア切符じゃないとなかなか興味本位だけで降りられません。

 

さて、ここからこだま号で新下関駅に向かいます。

と思ったら、お向かいにピンクの500系が来ました。

キティ500系なり、エヴァ500系なりありますけども、こうやって500系もまだまだ愛されてほしいですね。

と言いつつも引退宣言してますが。

途中、厚狭駅で10分の停車がある為、一先ずホーム上に出てみます。

指定席なので、席を取られる心配はありませんので。

ここもなかなか凄い所ですね。

厚狭駅は一応在来線とも接続はしていますが。

この様子では確かに、先程のひかり号が飛ばすのも分かります。

こうして新下関駅に到着。

ここはもう本州の西の西ですよ。

そしてここから山陰本線に乗り込みます。

このどこでもドア切符、勿論在来線も乗り放題です。

なので言わば最強チート装備の18きっぷですよこれ。

一先ず小串駅まで行き、

   

ここから代行バスに乗り込みます。

てか沿線沿いの景色が良過ぎる。

そして辿り着きました。

バスなので降りる場所は駅からちょっと離れています。

辺りはこんな感じ。車道と山と数件の民家しか無いです。

水がジョボジョボと流れていました。

とりあえず目の前にある山道を登ります。

すると見えて来ました!!

こちら、特牛駅です。

有名な難読駅名でもありますが、とっぎゅう駅とかではなくて、『こっとい駅』です。

最初の頃は、特(とく)に釣られて、とっこい駅って言ってしまいましたが、

こっとい駅です。KOC準優勝したコットンと関連付けて覚えましょう。(なんそれ)

ここはもう、山口県の西端ですよ。

こんな所、新幹線ワープでもしないと到達は無謀です。

どこでもドア切符があったからこそ、新下関から僅か1時間半で辿り着けました。

入り口に猫が寝ている!!

特牛駅には、この猫がずっと居る事で有名らしいです。

牛って書いてあるのにね。

ただ連日の猛暑からか、とてもグッタリしている印象を受けます。

大丈夫なのでしょうか??

駅の側には鐘がありました。

あの鐘を鳴らしてみたかったのですが、長い間誰にも鳴らされていなかったのか、デッカい蜘蛛の巣が張られていたので断念しました。蜘蛛が大っ嫌いなので。

   

駅前にはバス停があります。

ここからバスに乗れば、道の駅や角島大橋に行けるそうです。

なので、そう考えればこの駅は需要があります。

私が駅前に居る時に、丁度行きと帰りのバスが来ました。

ですが、私は別に乗るつもりはありません。特牛駅周辺に用があるので。

なので、駅前に一人佇んでいるので、明らかに乗客なんだろうなと運転手は思っていた事だと思いますが、幾ら停車してても一向に乗る気配が無いので、不審に思われていた事でしょう。

ちなみに、駅舎やホームに入ってみたかったのですが、とにかく蜂が飛んでそうで怖くて入れませんでした。ここまで来たと言うのに。

一週間前に見老津駅で蜂にブッ刺されてしまい、また蜂に刺されてしまうと命の危機がある為、危なくて動けませんでした。現に特牛駅前を一匹の蜂が飛んでいたのを目撃しましたし。

特牛駅はこっちという看板がありますが、まぁなかなかこんな場所に駅があるとは誰も思うまい。

いや、本当に車道と山しか無いな。

踏切がありましたが、今は当面運休しているので電車は通る事はありません。

線路なんてこんな状態ですから。

終末トレインで見たぞこの光景。

さて、一通り周辺を彷徨いて、まだ戻りのバスが来るまで15分程あります。

丁度その時に、一台のタクシーから女性二人が降りて、戻りのバスが停まる位置に待っていました。

おそらく、道の駅やら大橋から戻って来たのでしょう。

私もそこでずっと待っていると気不味いので、もう一度駅の方に行く事にしました。

あの二人も折角なら駅まで見に行けば良いのに。

行きしなにもう既に見たのかな??

そんで、蜂が飛んでいたので行くのを躊躇っていたのですが、駅から上に続く道を進む事にしました。

すると上からホームが見れました。

いや、柵とか無ぇのかよおい。

やっぱりホームに降りれると良いですね。

本来は電車に乗って、ここに降り立つ訳ですから。

にしてもこの状態はなかなか凄いな。

本当にいつか全線復旧するのでしょうか。

もうバスでええや〜ん!!ってなって、廃線になっちゃうのでしょうか。

折角、沿線沿いの景色も良かったのに。

ホームから駅舎の様子も見れるなと思い、深くまで進もうとしたその時、

明らかにヤバそうな一匹の蜂が私の周りをぐるりと周りました。

あ、終わった。

と思っていましたが、何とかどっか行きました。マジでよく刺されなかったな。

私はこれに懲りて、特牛駅を離れる事にしました。

恐らくだけど、もうここに来る機会は訪れないでしょう。

いや、人生100年時代。どっかのタイミングでまた何かの機会が訪れるかもしれない。

 

ここからまたバスに乗って、次に向かう駅へと行きます。

にしてもホンマに景色が凄い。

さっきは路線バスでしたけども、これは高速バスでしたね。

需要の高い時間帯とかで使い分けているのでしょうか。

とは言いつつも、乗客は特牛駅の先程の女性二人と私の3人だけでしたがね。

あ、あと途中でお婆さんが一人乗ったから4人ですね。

こうしてバスに少し乗って、ここで降りました。

もうここから海が見えています。

すぐ後ろにはカフェがあります。営業日は主に土日祝ですが。

そして、海の方へと進んで行きます。

すると見えて来ましたね。

宇賀本郷駅です。

さて、どうしてこの駅に降り立ったかと言うと、

駅前一面が海と田んぼで広がっているからです!!

いや、この駅は本当に凄い。

今までも、余呉駅とか備前福河駅とか、田んぼに囲まれた駅には降りましたが、

ここはレベチに凄いです。

踏切越しの景色。この写真は割とお気に。

駅前に出ても、どこまでも果てしなく続いている田んぼ。

丁度稲刈りもされていましたね。

これらで何人分の米が出来るのでしょうか。

そして、奥まで進むと海岸に出られます。

にしても凄い景色。

この先の向こうには、中華人民共和国とかですからね。

(正確には、対馬や大韓民国を挟むが。)

海の向こうは淡路島とかのレベルではありませんよ。

でも、海ゴミがちょっと多かったですね。

はてさて何処からやって来たのでしょうかね。

さて、こうしてまた車道の方に戻って、戻りのバスに乗って小串駅まで戻ります。

 

小串駅では30分程の接続待ちがあります。

流石にちょっと暇だったので、駅前から海まで歩きました。

駅前に惣菜の自販機がありましたね。

120円のドーナツとか売っています。

この会社、どこにあるのだろうと思ってたら、少し向こうに見えていました。

 

さぁ、新下関駅まで戻って、ここからまた新幹線に乗って、エリアの最西端の博多駅まで向かいます。18きっぷだったら本来もう帰り始める時間ですよ。

そんで、このこだま号500系でした。

時刻表に書いてあるはずでしたが、全く気付かなかった。

道理で一人席があったもんだ。

500系に乗る事が出来て良かった良かった。

ちなみに、博多駅で降りる時に、多くの乗客が待ち構えていました。

何?このまますぐに反対方向に出るのか??

とか思っていたら、いつの間にか博多南行きになっていました。

あ、そうか。10年ぐらい前に、福岡県で新幹線で通勤通学している人が居るみたいな話を聞いたわ。

博多駅から博多南駅まで、新幹線車両が在来線として走っているそうで、300円とかで新幹線に乗れちゃいます。

だからあんなに人待ち構えていたのか。

中学生ぐらいの時にうっすら聞いていた話の真相がようやく分かりました。

じゃあ折角なら博多南まで乗れば良かったなぁと思ったが、時既に遅し。

とりあえず、帰ってから晩ご飯食べてる暇が無いので高いですが駅弁を買ってみます。

ただ、今から買っちゃうと、揺さぶられて駅弁の中身ゴチャゴチャになりそうなのですが、現在の時刻は17時を過ぎている頃。お店の人に聞いてみたら19時台には無くなっているとの事。駅弁買えなかったらガン萎えするから今買っとくか〜。

と思い、1000円の中津の唐揚げ弁当と1500円の牛タン明太弁当とで悩みました。

エンゲル係数を上げたくない私は、1000円が許容範囲内だったのですが、牛タンは2番目に好きな食べ物ですし、明太子ぐらいは食べなくてどうする!!と思い、妥協せずに牛タン弁当にしました。牛タンって仙台なのだがね。

そして、福岡に来たとなれば、福岡のコスプレ店に行かなくては。

と思ったのですが、アキバのみつば堂のように、やはり緊張してしまい入るのを躊躇ってしまう。

てか、奥で流れとるじゃけぇ!!なんでじゃあ!!

博多なのに尾道じゃん。

あと、もうすぐ行われる着ぐるみ大行進のポスターやらチラシがある。

行きたいよ。本当に行きたいんだけど、遠いんだよなぁぁぁぁぁ!!

金が腐る程あれば新幹線でビャッと行けるんだけど。

誰だってそうか。

そんで、ずっと店の前で佇んでいたら、熱気で蚊が沸いていたので引き返しました。

何しに行ったんだか。

まぁ、通販でも商品見れますからねここは。

そして、そこから歩いて9分の所にある、まんだらけ福岡店へ。

博多でコスプレ衣装を売る人は、どっちに行くのでしょうか??

とまぁ、特に買わなきゃいけないものは無かったので、

若干小雨の中、そこから30分程歩いて、

博多ポートタワーの方まで来ました。

とりあえず、この辺まで来ればそれらしい所に行けるだろうという安直な考え。

本当はフェリーに乗って、海ノ中道駅に行ってみたかったのですが、

もう夕暮れ時で時間もそんなに残されておらず、

何なら、海の中道海浜公園は火曜日休みでしたし。

帰りののぞみ号の便を30分早める事にしたので、バスの時間が迫っており、タワーには昇らず、パッと見ただけで博多駅に戻りました。

博多には結局2時間半しか居ませんでした。

こんなのどこでもドア切符じゃないと、そんな勿体無い事出来ませんよ。

バスで博多駅の前まで戻ると、見覚え有り過ぎる『阪急』の二文字が。

そうだ、博多駅なのに阪急百貨店があったんだった。

なんでや!!福岡は阪急関係無いやろ!!と思っていましたが。

阪急の福岡進出は、福岡県民にも知名度を上げる為だとか何とか。

こうやって福岡県民に阪急の二文字を頭に刷り込ましたら、

いざ大阪に来た時に、あ、阪急や。ってなるのでしょう。

こうして阪神やら京阪やらから顧客を奪う魂胆なんですね。

サブリミナル効果ですね。一手二手先を読んでるわ。

こうしてのぞみ号で福岡から一気に帰ります。

こんな端から端までのぞみで帰るだなんて初めてですわ。

ちなみに博多駅のホームからでもラーメンの匂いがしましたね。

ちょっと長時間は厳しかったですが。感覚過敏チックなのですみません。

そしてこちらが、牛タン明太弁当です。

牛タンが5枚と、明太子が片腹入っています。

(明太子は1本2本とは数えません。めちゃイケの数取団で学びました。懐かし。)

やはり流石は駅弁。温めていなくてもとても美味いです。

牛タン大好きな私に、こんな運命的な弁当が販売されていて良かった。

ちなみに、19時を回ったぐらいに博多駅に戻り、駅弁屋を確認したら、やはり殆どが売り切れていました。

1000円の中津の唐揚げ弁当もありませんでした。

ただ、1500円の牛タン明太弁当はまだ残っていました。

他の焼肉弁当は根刮ぎなかったのですが。

あたしゃ哀しいよ。みんなもっと牛タンを崇めようYo。

To Be Continued

【今回の交通費の結果】

新神戸→東広島(ひかり)     ¥8570

東広島→新下関(こだま)     ¥7800

新下関→特牛         ¥860

特牛→宇賀本郷        ¥240

宇賀本郷→小串        ¥200

小串→(新下関)→博多(こだま) ¥4110

博多→新神戸(のぞみ)      ¥15490

合計:37270円

 

この行程が3000円で済みました。

本当にチート過ぎる切符だ。

そして、次の日も始発の新幹線で始まり、北陸遠征に向かいます。