きら(吉良)りんワンダーランド☆ミ

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とある着ぐるみバイトのドタバタ回想録🛳🏯-雨降る埠頭での邂逅-

私はとある着ぐるみの仕事に行きました。

有り難い事に、今月3回目の着ぐるみの仕事ですよ。

こんな携われているだなんて、奇跡的にも程がある。

 

さて、そんな今回の着ぐるみの仕事。

まぁケッコー色々と想定外やらドタバタ騒ぎな所があったので、

備忘録も兼ねて書き残そうと思います。

勿論、何処の何に入っていました!!なんて言うもんでは無いので詳しくは言いませんが。

ましてや、着ぐるみに中身なんて無いですからね〜〜〜。

 

さて、この日私は早朝4時台に起きて出発します。

   

そして、最寄駅から一応現場に近付くバスはありますが、歩いても1時間以内に辿り着くので、世の人々が通勤する時間帯に私は一人歩いて向かいます。

ここまで割と交通費掛かっているのでね。ちょっとケチらせてください。

 

こうして今回の着ぐるみの仕事の現場に辿り着きました。

ちなみに、今回出演する着ぐるみは2体居まして、THE被り物タイプのものと、エアー式タイプのようなものの2種類居ます。

私は、エアー式のような生温いものでは満足出来ないので、被り物タイプの方を意地でも着たい!!と思っていました。

ただ、ノッケから少し想定外な事がありました。

今回の着ぐるみの仕事に来るのは、私を入れて3人居るそうです。

現場に着いて、テントの中に入ってみると、他二人がフツーに男性2人でした。

これがちょっと想定外です。

今回の求人には身長制限があり、私はギリギリセーーーフ!!!だったのですが、

身長の事もあるので、恐らく他2人は女性なのでしょうと考えていました。

今までも身長制限がある求人は、いつも私以外は女性だったので。

何ぃぃ??男だらけの現場は嫌なのかってぇぇ???いや、そんなんじゃないっすよ。

3人の内で男が私だけだったら、必然的に体力面の事を考慮して、すんなりと私が被り物の方に入れるのでは??と企てていたのです。

ですが、3人とも男となると、誰がどれ入ったって別に構いません。

なので、ちょっとどうしたものかと考える訳です。

 

そうして話がある程度終わった所で、私は被り物の方が良いです!!と先手必勝で宣言をしました。

するとどうでしょう、「え?身長的に貴方はエアー式の方だと思ってたんですけど...」と渋られました。

うわぁ...そっちかぁぁぁぁぁ。と思う訳ですが、私は怯まず被り物の方を熱望して、何とか希望を通して貰えました。ちょっとジコチューが出てしまいましたが。

にしても、身長的にってどう言う事??と思い、他二人を見ると、明らかに私より身長がちょっと高いのです。

あんれぇぇぇ???私でも身長制限ギリッギリだったんだけどなぁぁぁ???

まぁ、しゃーないよねぇ。面接も無しにやる気さえあれば応募出来るやつだったので、その辺は若干サバ読んででも申し込んじゃうよねぇ。

それで、エアー式の着ぐるみって天井が決まっているので頭打ちになるのです。

身長が高い人が入ると若干頭を屈んで入り続けるので大変です。

被り物タイプは、身長が高くてもまだ何とかなります。(背が高過ぎるのは見た目がアレですが。)

そう言う事もあり、身長が一番低い私がエアー式に入るべきだと考えていたのでしょう。

ただ、エアー式だと思っていた着ぐるみ、よーく見ると全然エアーじゃなかったです。

勿論、広々空間が保たれている構造ですが、どうやって膨らんだのでしょう??

私は、ゴワゴワした胴体やらを着込むのに精一杯で、あまり見ていませんでした。

あと、タイツとズボンの中間みたいなものを股下に履いてはったので、若干いいな〜と思いつつも。(謎性癖)

 

こうしていざ出てみると、全然お客さんが居ない訳です。

よく分からないまま30分が経過して、テントに戻りました。何だったんだ??

そういや、着ぐるみを脱ぎ着する時に、会社の人(わいよりちょい年下か?)に大きな頭を被せたり取って貰うのですが、毎回無言で雑に被せるので頭に内部のヘルメットがガツンと当たって痛いのです。また、脱ぐ時もソッコーで脱がせようとするので、アゴ紐がまだ外れておらず、イタイイタイイタイイタイ!!!ってなります。

まぁ、ソイツも着ぐるみなんぞに入った事が無いのでしょうから、生きている世界線が違うので、こう言うのも知ったこっちゃ無いのでしょう。

着ぐるみの頭を取って貰う時に、不意に首絞めに遭うのは業界あるあるなのでは??

そんなんはええとして。

 

そして、今度は式典が始まるそうなので、その場に居合わせました。

まぁ、いつもの事ですが、詳しい内容は特に聞いていないので、毎回その場で何すんのかを知る事となります。

地域のニュースとかで、何らかの式典で端っこに着ぐるみが居たりしますが、ソレです。

私はあの役がやりたいのです。

それで式典が終わり、テントに戻って脱ぎます。

式典中のお偉いさんの話が長々とあったので、何気に体力を遣いましたわ。

先程はちょっと自己中に被り物の方を選んじゃいましたが、他の御二方に次はコッチに入ってみますか??と聞いてみると、「頭も重そうですし、経験者の方が良いと思います。」と譲られました。

見た感じ、着ぐるみに対して若干の憧れを抱いていそうな方々でしたが、仕事としての経験は全く無いそうでした。まぁ、そもそも機会が少ないですしねぇ。

私だけゴリッゴリにスポーツ用の上下のインナーと覆面着て臨んでいますからね。

やはり、明らかにエアー式(ではなかったが)の着ぐるみの方が断然楽です。

入らなくても見ただけで分かります。

それで、エアー式は可動域が限られているので、物理的に動ける範囲が狭いです。

なので、何方道動きのレパートリーが限られるので、フラフラ動いているだけでもそれなりに見えます。

それに対して被り物タイプは、思いっきり手足が出ているので、常に大きく動き続けないとそれなりに見えません。

なので、そういった面でも非常に体力の消耗の差が出ます。

さてこうして、1時間程の待機時間があるので周りを彷徨いてみます。

ちなみにこの日は4ステで、ここまで既に2ステが終わりました。

行ける限界の所まで行くと公園があり、近付こうと思ったら、隅っこの方でどなたかが住み着いている気配がしたのですぐに引き返しました。邪魔しちゃあいけない。

 

そして現場に戻り、3ステ目に入るのですが、

だーーーーーーーーーーれも客が居ない!!!

平日の真っ昼間って事もあるのか、マジで誰一人と居ない訳ですよ。

だけど、一応出番としての時間が設けられているので、建前上居なければなりません。

着ぐるみにとって、これが一番の地獄の時間ですよ。

誰も居ないからって、いつどこから見られているか分かりません。

棒立ちするのではなく、ちゃんと動き続けておかなければなりません。

こう言う時、私はフツーに着ぐるみを楽しんでいます。

怒られない程度にテキトーに動き回っていたり、歩き回っていますよ。

結局この回では、1人に写真撮影をして貰い、1人見兼ねたスタッフの方が写真を撮って貰って終わりました。何だったんだ。

 

この後の最後の4ステ目までは、なんと4時間空きです!!

待ち時間が長い!!とブチ切れる芸能人とかも居ますが、確かにこれはねぇ...。

あまりに暇なので、近くのショッピングセンター(と言っても歩いて30分以上掛かるが)まで行って戻ろうかと思ったら、そこのイベント会社の方にお昼ご飯を頂きました。

弁当屋の弁当なんて食べるのは、何年ぶりかのぉ。

マジで旨くてビックリしました。

おーべるじーぬ?とか、じょじょえん?とか、色々と楽屋弁当とかありますけども、

弁当ってホンマに美味いですね。

あ、これは近くの手作り弁当屋のらしいです。

そういや、他の2人はずっとテントの中で居座っていたのですが、暇じゃ無かったのでしょうか??

まぁ、周りに特にこれと言った場所も無いので、フツーは出歩かないのでしょうが。

私は普段から何も無い場所を出歩いているので。

 

さて、昼ご飯を食べても尚まだ3時間の空きがあるので、先程言ったショッピングセンターまで行って戻ります。

このジャンクションの曲がり具合、萌えませんか??(唐突な謎性癖)

ショッピングセンター行っても尚時間がまだある模様なので、テキトーに辺りをフラついていました。

歩いていたら令和のコラおじさんに怒鳴られました。SASUGANIサツ意抱きました。

そんな事もありつつ、現場に戻っていると仕事場の人から電話が。

何やら出番が早まったらしい。大急ぎで猛ダッシュで現場に戻ります。

大慌てで戻って来るなり、そのまますぐに着ぐるみを着込みます。

身体がものすんごく火照っている状態なので、もう既に着ぐるみの中は地獄の蒸し風呂状態となっております。

この日は雨模様だったので、気温自体はそれ程ではありませんでしたが、これは流石に応えましたね。

 

ラストだったので、SASUGANI客も割りかし居ました。ひたすらに手を振ってあげて、観に来た方々にファンサもしつつ、そうすると最後のお見送りイベントに入りました。

しかし、ここからが長かった。

お客さんをお見送りすると言う事で、皆んなで楽器を演奏してお別れをします。

私は演奏に合わせて両腕を大きく振ってお見送りし続けます。

ですが、この演奏がなっかなか終わらない!!!

何だぁ??ドッキリGPにでも掛けられているのかぁ???

ドッキリドレミの歌の『ミ』で、『ミ〜は見送り終わらない〜〜♫』ってヤツかぁ??

まぁ、絶望し掛けていましたが、途中で謎のZONEに入り、吹っ切れて飛び跳ねながら両腕をバタバタと振っていましたよ。

でも、それもそう長くは続かず、また絶望へと堕ちて行きましたがね。

 

こうして最後の出番は気が付けば1時間近く入っていました。

脱いだ時はもうヘトヘトのヘロヘロでしたよ。

エアー式擬きの着ぐるみの方も、着ぐるみ慣れしていないでしょうから結構疲れてはりましたね。

私の着ているインナーも全身ズブ濡れ過ぎて、服の色が変化していましたからね。

アハ体験かい。

私の入った着ぐるみのボディーも、内部のスポンジがビショ濡れで、スポンジの奥まで汗が浸透していて若干引きましたもの。

これはなかなか、誰しもが出来る所業ではありませんわ。

 

この日1日で、実働合計2時間着ました。

それで、交通費補助を含めて13000円弱です。

日給では過去最高記録を更新したのでは??

こないだ割った窓ガラス代も取り返しましたわ。

それで、一応そのイベント会社の人に、ハロワの人に作れ!!と言われた名刺擬きを渡してみると、割と食い付いてくれました。

しかも、今回と同じイベントが5月にも6月にも入っているんだそうな。

mjかよ。これで本当に次の着ぐるみの仕事に繋がったら奇跡だわ。

果たして、お声が掛かる事はあるんでしょうか??

それはまた、次のお話。

※結局あれから同じ仕事は二度と来る事はありませんでした。ナンソレな。

To Be Continued

ちなみに、朝向かっている時に、この仕事が終わると今決まっている仕事が無くなっちゃうな〜と完全NEET状態に恐怖を抱いておりましたが、

この日の休憩中に、また別の着ぐるみの仕事を2日間もツモれました。

ありえへん、今月5つも着ぐるみバイトツモるとか。

ただ、そのバイトのアプリが聞いた事も無い怪しい発展途上なアプリなので、ちょっと心配ですがね。

勿論の事、そのアプリの運営会社だって本気で運営していますから、決して疚しい事は無いはず(てか、あってはならない)ですけどもね。