交通量調査のジレンマ🚙【機械化に苦痛を感じる私の葛藤】

画像引用:photoAC

座ったままボタンを押すだけお金が貰える仕事

こんばんは、きら(吉良)(仮名)です。

私は幼い頃から、働く事に対して不安を抱いていました。

働いたら負けだという杏ちゃんの精神を抱いています。

毎日朝から晩まで、会社で延々とパソコンをカタカタする人であったり、

小さなお店の中で毎日ジッと閉じ篭っている人であったり、

肉体労働や重労働を延々とこなしている人であったり、

兎に角、自分の人生の内の40数年余りを、一つの仕事に囚われる事がとても嫌でした。

(なので、そういう方達を物凄く尊敬します。)

だからこそ、自分の40数年を捧げられる天職は何なのかと思い、大学生の頃に、某黄色い謎生物がキャラクターの単発バイト専門アプリを使って、数十種類の仕事を経験して来ました。先月仕事を辞めて、現在も離職票が届くまでの間に、一年ぶりに単発バイトをしまくっています。珍しい仕事や、ハイカラな仕事場など、こんな私でも働きたいと思える求人が少なからずあるので、割と充実した生活を送れています。短時間が多いのと、私自身のキャパもあるので、収入自体は減るので長くは続けられませんが。

 

仕事カテゴリー記事の初回なので前置きを書きましたが、私が今までに経験してきた単発バイトの内容を、このはてなブログに書き遺していこうと考えています。

記念すべき初回は、『交通量調査』です。

 

私の単発バイトのアプリにも、一昨年の5月に近所で一日中、車をひたすら数えるバイトの求人が出ていました。私は一旦応募してみたのですが、程なくして結局キャンセルしました。

何か重労働をさせられる訳でもなく、接客なり人間関係が関わる仕事でもなく、ただひたすらカウンターをカチカチするだけでお金が貰える。しかも、基本的には最低賃金ではなく、若干高時給なのが相場な感じ。

こんな楽そうな仕事なのに、どうして私は怖気付いて辞退したのか。

理由はただ一つ、

長時間、ジッとその場に居続けるから。

私は昔から長時間や長丁場が大の苦手だった。

(忍耐力が皆無だからというのもある)

学校でも、1時間目から6時間目まであるというだけで、毎日朝から気が滅入っていた。

高校によっては7時間目まである曜日がある所もあった。

私の高校は7時間目は無かったが、そんな所に居たらバックれていたであろう。

今でも物凄く苦痛だったと思うのが、某塾が主催の模試。

私の高校は自称進学校だった為、土曜日にわざわざ隣町の大学に行って、全科目を10時間に及ぶ長時間でやる模試に2回強制参加させられた事がある。

その日は本当に生きた心地がしなかった。

私は今、一体何をさせられているのだろう。

私はどうして生きているのだろう。

何が楽しくてこんな事させられているのだろう。

と一日中憂鬱になり、もはや人間としての意義すらも感じ得なかった。

 

この交通量調査の仕事もそれが言える。

私からすると、7時間も8時間もぶっ通しで、ただひたすら車を数えるロボットと化する事がとても嫌だった。おそらく一日中、あの頃の10時間模試と同じような絶望の淵に陥れられる事であっただろう。

 

そんな中、今月にまた、近所で一日通行人調査のバイトの求人が出たので申し込んでみた。私は前の仕事で、勤務時間は一日6時間程だったので、人よりは短いのだが、仕事量があまりにも少なく、ただひたすらパソコンとにらめっこして、時が過ぎるのを待っていた。(それが苦痛だったから一年で辞めたのだが)だからこそ、それなりに忍耐力は付いたのではないかと思い、応募してみた。

でも、果たして本当に耐えられるのだろうか。そう悩んでいる所に、丁度隣の隣の県で3時間だけの通行人調査のバイトの求人が出たのである。3時間だけだし、全然知らない場所だから、これなら出来そうかも。と思い、検証も兼ねてその3時間だけのバイトに行ってみた。

※ようやくここから、仕事内容について述べます。

その求人の仕事は、一番上に載せてあるフリー素材のような、ガチガチの交通量調査とかではなく、駅の出入口を遠くから見張っといて、スマホのカウンターアプリで入った人・出た人を日本人・外国人別に数えるものである。

つまりは、傍から見たら駅の通路で誰かを待っている人のように見える感じである。

なので私は、イヤホンを付けて音楽を聴きながらチラ見して数えていた。(音楽聴くのはNGとは言われていないけど、OKとも言われていない。まぁ、数えている間は自分一人しか居ないので、とやかく言われる事も無いけども。)

普段から音楽聴きながら電車に2,3時間突っ立っていたりもしているので、あまり苦痛には感じなかった。それでも、1時間経過した頃、2時間経過した頃、「嗚呼、まだ◯十分もあるのか」とフッと思った事はある。3時間だけでもやはり思うのだな。

 

私自身、人数を数えるのは、『川島隆太教授監修の脳を鍛える大人のDSトレーニング』的な感じで好きですし、色んな人間共を俯瞰的に眺めている神ポジション的な感じも好きなので(何様?)、やっている事自体はさほど悪くないのです。

画像引用:ニンテンドー

だけど何が嫌か、

長い時間、ずっっとその場に居続ける事。

とにかくそこだけです。

 

そして、何が一番悔しいか。

ただひたすら、ボタンをカチカチしているだけなのに、

何故そんな楽な仕事を自分は嫌がってしまうのだろうか。と。

1回押す度に1円玉が出てくるボタンがあれば流石に押しますよね?

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画像引用:イラストボックス       画像引用:写真AC

一回でたったの1円かい!!と思うかもしれませんが、一回押すだけで100万円が出てくるボタンなんかよりもよっぽど実現性はありますし、無いよりはマシですから贅沢は言ってられません。私だって押しますよ。16連打しますよ。

そんな楽な仕事なのに、苦痛だと感じてしまう自分に気が滅入ってしまう。

でも、それは割と理にかなっているかもしれません。

 

何事においても、楽な仕事で全人類が食っていけるのであれば、世の中はもっと苦労せずに済みますし、現時点、みんなYouTuberとか、デイトレーダーとかにでもなってますよ。でも、そうではありませんよね?

そこには、人間の心理学が入ってくるからです。

楽な仕事ほど、肉体的には楽であっても、精神的に苦痛に感じるのです。

また後日、記事に書くつもりですが、単発バイトをやり始めた頃、一度だけですが、たまに街中で見掛ける、ネカフェの看板を持ったまま交差点で突っ立っている人のバイトを4時間した事があります。ですが、あの仕事が現時点で最も二度とやりたく無い仕事暫定一位です。看板を持って立っているだけでお金が入る。言わば生きているだけでお金が入っているようなもんです。こんな夢のような状況は無いと思いますが、看板を持って突っ立っている以外、他に何もする事がありません。つまり、自分は看板になっているだけ。そう、人間ではなく物体と化しているのです。人によっては人間としての尊厳を奪われているとでも思うかもしれません。

このように、楽な仕事や暇な仕事は、肉体的には良くても、精神的にやられるのです。なので、この世の中はネカフェの看板を持つ人間だけではないのです。

交通量調査も、車や人を数えるロボットと化するので、私は恐らく、機械化する仕事が苦痛に感じるのでしょう。

 

も・ち・ろ・ん!!

ずっと居座っているだけで良いのが楽だと感じる人も居ます。

単純作業を延々と続ける事が苦痛に感じない人も居ます。

足腰や体の調子が悪い方や、ご高齢の方など、むしろ都合が良いという人も居ます。

そういった方々には天職です。どんどんやった方が良いです。

 

人間皆人それぞれ、向き不向きも千差万別。

私には、長時間ロボットになるのが苦手でしたという話です。

To Be Continued

ちなみに結局、今月申し込んだ近所の通行人調査のバイトは辞退しました。

その代わりに、駿●屋のバイトが入りました。

好きな所で働いてた方が良いかもね。